Node.jsインストール方法（Windows,Mac,Linux）

この記事では、Node.jsの基本概念から実際のインストール、アップデート、そして簡単なテストスクリプトの実行まで、包括的に解説します。

Windows、macOS、Linuxの各OSに対応したインストール方法を、初心者でも理解しやすいように具体的な手順を紹介します。

はじめに

Node.jsとは

Node.jsは、2009年に登場した革新的な技術で、JavaScriptをブラウザの外で実行することを可能にしました。これにより、フロントエンドだけでなく、バックエンド開発でもJavaScriptを使用できるようになりました。

Node.jsの非同期イベント駆動アーキテクチャは、リアルタイムアプリケーションやデータ集約型アプリケーションの開発に特に適しています。また、豊富なパッケージエコシステム（npm）を持ち、開発者が必要な機能を簡単に追加できる環境を提供しています。

なぜNode.jsが必要なのか

Node.jsは、現代のウェブ開発において不可欠なツールです。フルスタック開発を実現することで、クライアントとサーバーの両方をJavaScriptで統一でき、開発効率が向上します。また、非同期処理により高パフォーマンスを実現し、大量の同時接続を処理できるため、リアルタイムアプリケーションやデータ集約型アプリケーションに最適です。

さらに、npmを通じて豊富なパッケージエコシステムを活用できるため、開発者は必要な機能を簡単に追加でき、迅速な開発が可能になります。これらの特性により、Node.jsはビジネスの競争力を高める重要な選択肢となっています。

インストール前の準備

システム要件確認

• Windows 8.1以降、macOS 10.13以降、またはLinux
• 最低4GB以上のRAM推奨

既存のNode.jsバージョン確認

1. コマンドプロンプトまたはターミナルを開きます。
2. 以下のコマンドを入力して「Enter」を押して実行します。

node -v

3. バージョン番号が表示されれば、すでにインストールされています。

コマンドプロンプト起動

Windowsキー + R キーを押してダイアログを開きます。次に、「cmd」と入力してEnterキーもしくは「OK」を押すとコマンドプロンプトが起動します。

Node.jsインストール方法

Windows

・Node.js公式サイトにアクセス

Node.js公式サイト

Node.js ??? Run JavaScript Everywhere

Node.js?? is a JavaScript runtime built on Chrome's V8 JavaScript engine.

nodejs.org

・LTS（長期サポート）バージョンをダウンロード

・インストーラーファイルの実行

ダウンロードが完了したら、ダウンロードフォルダに移動し、「node-vxx.x.x-x64.msi」 などのインストーラファイルをダブルクリックして実行します。※バージョン番号はダウンロードしたものに応じて異なります。

・セットアップウィザードの開始

インストーラを実行すると、Node.jsセットアップウィザードが起動します。
「Next」ボタンをクリックして次へ進みます。

・ライセンス契約の同意

ライセンス契約書が表示されるので、「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れ、「Next」ボタンをクリックします。こちらは「ライセンスに同意する」という意味になります。

・インストール先の選択

インストール先のフォルダを指定します。デフォルトのままで問題ありません。
「Next」ボタンをクリックして次へ進みます。

・カスタムセットアップオプションの選択

追加のオプションを選択します。通常はデフォルトの設定で問題ありません。デフォルトで選択されているNode.js本体とnpm（Node Package Manager）が含まれていれば十分です。
「Next」ボタンをクリックして次へ進みます。

・ネイティブモジュールのインストール

チェックが入っている場合は外して「Next」ボタンで次へ進みましょう。こちらは「いくつかのライブラリに必要なモジュールをインストールするかどうか」といった内容ですが、Node.jsの使用には影響がないため、必要になったときに個別にインストールしましょう。

・インストール実行

インストールの準備が整ったことを確認する画面が表示されます。「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始します。

ユーザ許可のポップが出るので、「はい」を押して次へ進みます。

「Finish」ボタンをクリックしてセットアップウィザードを終了します。
これでNode.jsのインストールは完了です。

・インストールの確認

コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行Node.jsのバージョンを確認します。Node.jsのバージョンを確認します。

「node -v」コマンドを入力して「Enter」を押して実行します。

node -v

実行するとインストールされたNode.jsのバージョンが表示されます。※数字の部分はバージョンにより異なります。

v20.17.0

Node.jsと一緒にインストールされたnpm（Node Package Manager）のバージョンを確認します。

npm -v

「npm -v」コマンドを実行するとインストールされたnpmのバージョンが表示されます。※こちらの数字の部分もバージョンにより異なります。

10.8.2

macOS

1. ターミナルを開く
2. Homebrewがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストール

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

3. Homebrewがインストールされている場合は、更新を行う

brew update

4. Node.jsをインストールまたはアップデート

brew install node

または既にインストールされている場合

brew upgrade node

5. インストールの確認：

node -v
npm -v

最新情報などは以下の公式サイトを確認してください。

Hemebrew公式サイト

Node.js公式サイト：Download Node.js

Linux

1. ターミナルを開く
2. 以下のコマンドを順に実行：

Ubuntu / Debian

sudo apt update
sudo apt install nodejs npm

Fedora

sudo dnf install nodejs

CentOS / RHEL

sudo yum install epel-release
sudo yum install nodejs

Arch Linux

sudo pacman -S nodejs npm

openSUSE

sudo zypper install nodejs

インストール確認

インストールが成功したか確認するには、以下のコマンドを実行します。

node -v
npm -v

これにより、インストールされたNode.jsとnpmのバージョンが表示されます。

これらの手順に従って、LinuxシステムにNode.jsをインストールできます。詳細な情報については、公式サイトを参照してください。

最新情報などは以下の公式サイトを確認してください。

Node.js公式サイト：Download Node.js

Node.jsアップデート方法

Windows

1. Node.js公式サイトから最新版のインストーラーをダウンロード
2. ダウンロードしたインストーラーを実行して上書きインストール
3. インストールの確認:

node -v
npm -v

macOS

1. ターミナルで以下のコマンドを実行:

brew update
brew upgrade node

2. インストールの確認:

node -v
npm -v

Linux：Ubuntu / Debian

1. パッケージマネージャーを更新:

sudo apt update

2. Node.jsとnpmをアップグレード:

sudo apt upgrade nodejs npm

3. インストールの確認:

node -v
npm -v

簡単なテストスクリプト実行

Node.jsをインストールした後、簡単なテストスクリプトを実行する方法を、VSCodeとコマンドプロンプト/ターミナルでそれぞれ説明します。

VSCodeのインストールがまだの方はこちら

初心者でも簡単！VSCodeインストール方法を解説

Visual Studio Code（VSCode）は、Microsoftが開発した軽量かつ高機能なオープンソースの無料のコードエディタです。HTML、CSS、JavaScriptの開発環境をVSCodeで簡単にセットアップする方法を、初心者にもわかりやすく解説します。

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2024.09.18

VSCodeでの実行

1. VSCodeを開き、新しいファイルを作成します。
2. ファイルに以下のコードを入力し、「test.js」という名前で保存します:

console.log("Hello, Node.js!");

3. VSCode左上の「表示」「ターミナル」を選択。

　4.ターミナルで以下のコマンドを入力します。

node test.js

5. “Hello, Node.js!” と表示されれば成功です。

※フォルダ内のコードを実行する方法
以下の場合、「js」フォルダ内に「test.js」ファイルがあります。
実行する簡単な方法は「test.js」を右クリックして「統合ターミナルを開く」を選択します。

ターミナルを開くと「js」フォルダのディレクトリに自動で移動してくれます。
「node test.js」を入力して実行すると「Hello, Node.js!」と表示されます。

コマンドプロンプト/ターミナルでの実行

1. テキストエディタ（メモ帳など）を開き、以下のコードを入力します:

console.log("Hello, Node.js!");

2. このファイルをtest.jsという名前で保存します。
3. コマンドプロンプト（Windows）またはターミナル（Mac/Linux）を開きます。
4. cdコマンドを使用して、test.jsファイルを保存したディレクトリに移動します。

例:
cd C:\Users\YourName\Desktop

5. 以下のコマンドを入力してスクリプトを実行します:

node test.js

6. “Hello, Node.js!” と表示されれば成功です。

トラブルシューティング

“node” コマンドが見つからない

・PATHの確認

• Windows: システム環境変数でPATHにNode.jsのパスが含まれているか確認。
• Mac/Linux: ターミナルで echo $PATH を実行。

・インストールのやり直し

• 公式サイトから最新版をダウンロードし、インストーラーを実行。

npm installでエラーが発生する

・インターネット接続の確認

• 他のウェブサイトにアクセスできるか試す。

・プロキシ設定の確認

• プロキシを使用している場合は設定を行い、使用していない場合は設定を削除。

・npmの更新

npm install -g npm@latest

・キャッシュのクリア

npm cache clean --force
npm install

これらの手順を試すことで、一般的な問題を解決できる可能性があります。

まとめ

この記事を通じて、読者はNode.jsの基本的な知識を得ることができます。各OSに対応したインストール方法やアップデート手順を詳しく学び、実際にテストスクリプトを実行することで、Node.jsの基本的な操作を身につけることができます。

推奨される学習パス

1. JavaScriptの基礎を学ぶ
2. Node.jsの基本概念を理解する
3. 簡単なコンソールアプリケーションを作成
4. Express.jsを使ってWebアプリケーションを開発

このガイドを参考に、Node.jsのインストールと基本的な使用方法を学んでください。

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2024.09.29